新型肺炎が引き起こす不況の波は、世界同時不況さらには世界大恐慌につながると予測する人もでてきました。そういう状況になったとき、生き残るためにどのように何を考えたらいいのか。今後、誰も経験したことのない壁を乗り切る力が必要になるかもしれません。そこで今回は、そのヒントとなる書籍を紹介したいと思います。
2020年2月、新型コロナウイルスの感染者が世界中で増加しています。
現在(2/23)、私の住む離島での感染者報告はありませんが、沖縄県内では3人目の感染者が確認されたことが報じられました。
しかも、いつどこで感染したか分からない「市中感染」の恐れがあるということで、 感染拡大を防ぐために大人数が集まるイベントや行事の中止や延期が相次いでいます。
経済への影響も出ており、島でも観光業、飲食業、小売業に影響が出て来ると予想されます。
レンタカー需要はガソリン販売量に直結していることから、私が働いているガソリンスタンドでもすでに影響が出始めています。
今回の不況の波は、世界同時不況さらには世界大恐慌につながると予測する人もでてきました。そういう状況になったとき、生き残るためにどのように何を考えたらいいのか。
今後、誰も経験したことのない壁を乗り切る力が必要になるかもしれません。
そこで今回は、そのヒントとなる書籍を紹介したいと思います。
参考:「新型コロナウイルスの感染拡大で、県内各地のイベントで中止や延期が相次いでいる。」沖縄タイムス
今回紹介する本は、
メンタリストDaiGo氏の
『無理なく限界を突破するための心理学 突破力』
です。
「限界の突破」というと自己啓発やコーチング、スピリチュアルでは、
「限界を超える!」
「リミッターを外せ!」
「ポジティブ思考!」
「幸運は自分で引き寄せる!」
「やればできる!」
など、
自分の限界や殻を破れば、ポジティブ思考でいれば
仕事や恋愛、お金、どんな夢も願いも叶うと言います。
なので、それらはまず限界や殻を破ることが目標にしています。
DaiGo氏は、そのような思考はただの妄想であり、
妄想して喜びを感じてそれで満足してしまうと指摘しています。
ですが、この本は単純に限界を超えるためのノウハウではなく、
自分の思考のクセに気づき、効率良く成功に近づくための
科学的に正しい限界の突破法を学べます。
第1章では、
まず多くの自己啓発が間違っている理由と
現実の自己改善の道はイバラの道であり、
そして破るべき限界にまつわる勘違いを教わります。
どんなに努力しても超えることのできない「生物学的な限界」と
「思い込みの限界」があることを学びます。
その上で、自分の殻の正体を正確に見抜き、そのうえで正しく
あつかうためのテクニックを学び実践していくことで、
科学的に正しく限界を超えるためのマインドが身につきます。
そして、限界に立ち向かう唯一の正しい方法を知ることができ、
あなたの行動を制限し、判断を狂わせ、自覚できない
自信過剰の罠に追い込んでいるものがなんなのかわかります。
*バイアスとは、「人間の脳に備わった思い込みや先入観のこと」。
第2章では、
過去数十年におよぶバイアス研究の成果をまとめた、
「バイアスの罠」から逃れて自由になるためのテクニックを学べます。
第3章では、人間が陥りやすいバイアスを20個解説しています。
自分がよく陥るバイアスを知るだけでも判断に間違えることが
少なくなることが分かります。
第4章では、
単にバイアスの存在に気づくだけではなく、思考の罠から
できるだけ自由になり、「限界」を正しく認識するための手法を知り、
どんなトラブルが起きても自在に客観的な視点を起動し、
常に物事を一歩引いた視点から見る能力を身につけることを学びます。
第5章、
バイアスとは、人間が進化のプロセスで脳にインストールしてきた強固なプログラムです。少しでも監視をおこたれば気づかぬうちに思考のクセは再起動し、あなたの意思決定をゆがめ始めます。
この最終章では、ムダな後悔とミスを減らすためのトレーニングと
一歩を踏み出してチャンスをつかむためのトレーニングの5ずつ
バイアスを突破するための手軽なトレーニング法が学べます。
1週目から10週目という期間を設定してトレーニングを進めていく内容です
が、 最終的には10週目でほとんどのバイアスがクリアーされるとまとめられています。
それは、「徳」を持つこと。
大きな視点で物事を考える→徳を求める
徳を求める人は「社会の役に立つことをしたい」と願う気持ちが強いため、
自然と大きな視点で物事を考える傾向があるといいます。
「徳を求める」作業は、すべてのバイアスに立ち向かう特効薬にもなりえるもの。
「徳を求める」トレーニングは、他人のために行動した過去の偉人、信念を貫いて大きなゴールを達成した経営者や篤志家などのエピソードや伝記を読むだけでもよいそうです。
これは楽ですね。ビジネスマン、社会人でしたら苦にはならないでしょう。
『 中田敦彦のYouTube大学 』を観るのもいいかもしれません。
「徳」の気持ちを養うのにおすすめな本も紹介されています。
私的には「徳」というより「奉仕」という言葉の方が理解しやすいです。
地域のため、人のため、自分の成長のためという奉仕の心構えを持てば、
おのずと大きな視点で物事を捉えることができ、すべてのバイアスから逃れる思考が備わるということでしょうか。
あなたは大丈夫ですね。
奉仕と感謝の心が備わっているあなたは強い。
これから現れる「限界」も乗り切れる基礎は備わっています。
この本で学ぶことは、ビジネスでも活用できます。
職場で起きるヒューマンエラー(ミス)のほとんどが思い込みから発生します。
また、キャンペーンや業務の指示などを大きく多角的な視点を持つことで
正しい判断ができるようになり、高い確率で成果を出すことが出来るようになるでしょう。
DaiGo氏は、「あとがき」で本当にどうやっても超えられない「限界」は
「あきらめること」も重要だといいます。
私の場合は、資本力のあるライバルが大幅な値下げを仕掛けてきたら、
そのときは同じ土俵では戦わないとあきらめています。
どうあがいても勝ち目はない、突破できない限界ということ。
別の視点で突破できる方法をみつける思考に早く切り替えた方が楽です。
経営者やリーダーなど、日々決断することが多い人におすすめの本です。
すべてのバイアスから逃れることができれば、
日々のストレスに立ち向かうことが楽しくなるでしょう。
今回は、
メンタリストDaiGo著『無理なく限界を突破するための心理学 突破力』
を読んだレポートでした。
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